ドットコムマスターとは?

ドットコムマスター(インターネット検定.com Master)とは、NTTコミュニケーションズが実施しているインターネットの利用拡大を目的とした民間資格試験です。
2001年5月から実施されているこのドットコムマスターの検定試験は、検定問題を特定のメーカやベンダに依存しないことをうたっており、企業、学校、自治体、地域社会等を問わずこれからのIT社会で活躍する人に求められるスキルのひとつとして広範な活用が期待されています。
合格者はNTTコミュニケーションズのインターネットサービスであるOCNの在宅コールセンター業務を行えるなど、実際の仕事で活用できる知識のレベル認定となっています。



ドットコムマスターは、三つのグレードに分かれています。
それぞれのグレードごとの内容は、以下のようになっています。

シングルスター  ★
インターネット利用のためのパソコン、接続方法、個人向けサービス、セキュリティ、プライバシーや知的所有権などの法律に関する基礎的な知識と技能

・ パソコンを使ってインターネットに接続しメール、ブラウザを自ら設定できる。
・ 基礎的なインターネットの仕組みとサービスを理解しており、トラブル時の状況説明を理解できる。
・ 他の人にメール、ブラウザなどのアプリケーションの使い方や設定方法についてサポートできる。

ダブルスター  ★★
インターネット利用のためのサーバ、LAN構築、運用管理、セキュリティ、コンテンツ利用や開発に関する法律に関する基礎的な知識と技能

・ 常時接続についてのISPへのお申し込みおよびユーザー設備の設定を自分でできる。
・ トラブル発生時にユーザー設備かネットワーク側からの切り分けができる。
・ 家庭またはオフィスにおける小規模なメール、WWW、DNSなどのサーバーをセキュリティに考慮して自分で設定・管理ができる。
・ コンテンツ開発の基礎を理解し、コンテンツ作成ツールを使って自身で簡易なホームページを作成できる。

トリプルスター  ★★★
インターネットおよび小規模企業ネットワーク利用におけるWAN構築、運用管理、セキュリティ、契約に関する一部の企業法務に関する知識と技能

・ ネットワークサービス、ネットワークシステム、セキュリティに関する基礎的な知識を有し、運用管理手順に従った業務ができる。
・ OSに付属のツール類を使って傷害分析・性能分析ができ、また代表的な市中ツール(市販、またはPDS)を使って障害監視とトラブルシューティングによる一次切り分けができる。
・ 通信機器、アプリケーション、OSなどのログから障害原因の分析、推定ができる。
・ 通信サービスの特徴を理解し、目的に応じたサービスの選択と組み合わせができる。
・ ネットワークやシステムの基礎を理解し、その目的と規模に応じた設計ができる。




この試験の特徴として、資格名称の後に取得年度が付与されます。
例えばシングルスターの場合、.com Master ★ 2007 のようになります。
これはその取得年度における試験内容に対しての年度ごとの資格であることを表しています。
これにより、変化の早いインターネットの世界において、毎年、内容を更新することで資格としての陳腐化を避けると同時に、資格自体がいつの時点での技術を反映しているかが分かる仕組みとなっています。